05.08
withコロナの視点から駅チカアート市再考 その1「駅チカ会場のマリナード地下街」(2020年5月記述)
withコロナの視点から駅チカアート市再考 その1
新型コロナウィルスの影響で、3月駅チカは縮小、4月は中止、5月も定期の第一土日は中止で会期をずらしての開催を図るも確定はできず・・・
「夏になれば大丈夫だろう」というのも根拠のない希望にすぎない。むしろ常にコロナは身近にあるものという前提で今後の関内駅チカアート市を再考しなければいけないのではないだろうか。
いままで、マリナード地下街については、「レトロな地下街」「ストリートピアノのある地下街」とお伝えしてきましたが、withコロナという視点からは「換気のよさ」が重要になります。マリナード地下街はどうなのだろう?
アクセス(マリナード地下街サイトをご参照ください)
http://www.marinard.co.jp/access/index.html
駅チカでしかマリナードに来たことのない方は隅々まで歩くことはないと思いますが、決して広くはない地下街に地上出口(地下入口)が9か所もあります。「ここを使う人っているのかな?」という出口もあるのですが、換気・防災という面では地下街のどこにいても迷わずすぐに地上に出られるというのは実はとても安心なこと。
さて、では駅チカアート市が行われる「マリナード広場」がどこにあるのかというと、こちら↓
図面の水色に塗られたABのスペースが駅チカアート市のエリアです。
左側2か所の階段が上記のアクセスにある⑦⑧の出口。
今はエアコンを新しくしていただいたので安心していられますが、それでも夏は熱風、冬は寒風が吹き抜けていく場所であるということがよく分かります。
正直に言えば、夏は「暑いなあ・・・」という日があり、冬は「寒いから上着を着よう」というときもあります。ただ、換気という点に注目すればこれは利点に変わります。しかも雨が降っても濡れたりはせず、風で作品が飛ばされることもない“屋根があり空調の効いた野外”という特殊な条件にある場所です。
最後に、全体のマップを見てみましょう↓
イラストがはいると楽し気!
マリナード広場も含め、ここは地下鉄関内駅・JR関内駅への地下通路であって、その通路に面する商店街。マリナード広場の先にはイセザキモールや吉田町名店街、地下鉄関内駅の先には馬車道商店街へとつながる場所です。出口の場所もよく分かります(階段のイラストが出口)。
駅チカアート市が無名であるように、横浜の大きな商店街からみたらマリナード地下街は見劣りすることでしょう。しかもその割には路上生活者では知られていたりとマイナス面があらわになることも多いのですが、withコロナという視点で見ると、換気はよく、通路であるがゆえに人は滞留するよりもむしろ通過する。
ようするに、ここでマーケットを開くことの難しさと“格闘”してきたのが5年間という歳月の現実なのですが、コロナ禍によって違う価値観がはいりこんできました。
確かに、関内駅チカアート市にとっても今は危機的な状況で、いつ倒れてもおかしくはありません。でもwithコロナを視野にいれた場合、いままでの“格闘”を捨てることで新しい視野が開ける可能性もあるのではないだろうか・・・
そして、このマリナードだからこそ実は開ける視野があるのではないだろうか。