2020
05.12

サードプレイス

お知らせ


withコロナの視点から駅チカアート市再考 その3

今後の駅チカアート市をどうするのがよいか、その1その2と考えてきて、もう少し考えてその3で大きな方針だけ出そうと思っていました。
ところが、マリナード地下街より思わぬ助け舟をだしていただいたので、方針を打ち出す前にひとつ話題をはさむことにしました。

「マリナード広場では来街者の方々に”サードプレイス”としての場になれば良いかなと言う思いで、駅チカアート市さんやストリートピアノを展開しています」

これは、駅チカアート市のフェイスブック公式ページにいただいたマリナード地下街・川端得市さんからのコメントです。
参照 https://www.facebook.com/ekitikaart//

サードプレイスについては、川端さんから教えていただいた分かりやすい解説がありますので、こちらをお読みください。
https://note.com/masakimosaki/n/nc5bfa1a71342?fbclid=IwAR3kPvgTkxspo9ibbJVEs7DRDm1ut91fOL1p1OFLXrXfwAHOkYyCWvoW4Ro

ここではサードプレイスに共通する8か条のみ上記の文中から引用します。

1.個人が思いのまま出入りができ、もてなすことを要求されず、全員が心地良くくつろぐことができる中立地帯としてある
2.会員等アクセスに制限がなく、あまねく人々が入ることができる
3.会話が楽しく、活気で満ちている
4.アクセスがしやすく、中にいる人々が協調的である
5.常に「新参者」を快く受け容れる「常連」がいて、いつも心地良い空気をつくる
6.日常に溶け込む簡素な外観(デザイン)をしている
7.明るく遊び場的な雰囲気を持っている
8.もうひとつの家、リビング、家族的な存在である

駅チカアート市を知らない方にはピンとこないかもしれませんが、駅チカに何度も出店してくださっている作家の皆様は「あれ、この8か条って・・・」と思い当たるのではないでしょうか?
そう、みなさんが感じている駅チカの特徴そのものなのです。
私は「サードプレイス」という言葉や考え方自体、今日はじめて教わりました。
だからもちろん意識的にこういう運営をしてきた訳ではありません。はっきりいえば偶然ここに流れてきただけです。

前回、その2の文末「そもそもハンドメイドのマーケットなどやるべきではない・・・のか?」などとあえて悲観的な言葉で切りましたが、もちろんそんなことは思っていません。
ただ、必要なことであり、頑張っていいのだと言い切るだけの背骨のようなものを見出せていませんでした。
それが、川端さんのコメントによってマリナード地下街における駅チカの価値が示唆され、はっきりと輪郭のあるものとなったのでここに記しました。
考えてみると、ハンドメイドやアート、作家作品というものが商品の中のサードプレイス的なものだともいえます。

おおむね、高級・有名ブランドと日用品の間にあるようなもの。
もちろん作家の中には有名ブランド級の付加価値をもつ作品を作る方もいますし、反対に「これ売るの?」というものもあります。
だからおおむねですが、「ちょっとこだわった贅沢な日用品」「わたしだけが知っている小さなお気に入りブランド」というような位置づけです。
人の心を豊かにし、安心させてくれるのは、高級ブランドや最低限必要な商品だけではなく、その間にあるいろいろなものもたくさん含まれています。
アート&ハンドメイド品はそういうものだと思います。

その1その2まとめ